お店のカギを持ったまま、バイトを無断欠勤

アルバイトを多く雇う飲食店などでは、その管理に困ることも多いようです。特に社員が少なく多くのスタッフをアルバイトでまかなっている場合、業務の上でかなり重要な部分までアルバイトに対応してもらうことになるでしょう。
カギの管理については、本来アルバイトに任せてはいけない部分としている企業や店舗がほとんどですが、それでもやむにやまれず、一時的にカギを預けたりすることが重なり、いつしかそれが常態化するなんてことは、意外とよくあることなのです。

しかし、多くの雇用者が経験するように、アルバイトはなんの前触れもなく辞めていくものです。何が気に入らなかったのか、改善する方法はなかったのか、そうした時間的猶予を与えてくれることなく、アルバイトは去っていきます。雇用者側もそれを想定し、アルバイトはそういうものだと割り切っている場合もよく見受けられます。
人的資源こそがもっとも価値が高いということは、おそらくどんな経営者でも意識している部分だとは思いますが、それはあくまでその人員が雇用者にとって役立つようになってからの話なのです。

アルバイト突然出勤してこなくなり、連絡もつかなくなった場合、経営者は次の人員の手配を考えます。それと同時に、その時点までそのアルバイトが任され管理していた業務を割り振ることになります。あるいは制服を貸与しており、それを自宅に持ち帰っているのなら回収しなければなりませんが、もっとも問題となるのはカギでしょう。特に店舗の出入り口やロッカーのカギについて言えば、セキュリティー上大きな問題となるので早急に回収しなければなりません。

よく行われるのは、未払いの給料を振り込まず(法的義務はない)、職場に取りに越させる際、カギ、制服を回収するというパターンです。しかしそのアルバイトが合い鍵を作成していない保障はどこにもないため、やはり費用をかけて交換するのがベストということになるでしょう。